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理事長からのメッセージ「ピンクリボンアドバイザーの皆様へ」

fukuda福田 護(認定NPO法人乳房健康研究会理事長)

 ピンクリボンアドバイザー制度は2013年にスタートしました。第1回の認定試験では、12歳から76歳まで、小学生から専門医まで、広い世代の多くの職種の方々2069名がピンクリボンアドバイザーに認定されました。そして、2014年の3回目の試験で1,289名の初級認定者が誕生し、ピンクリボンアドバイザーは合計4,350名に。今回が初回にあたる中級試験では835名が合格し、すべての都道府県に中級認定者が誕生しました。乳がんの正しい医学的知識と高い志を持って、乳がん検診を勧めてくれる人をつくるこの制度は、すばらしい船出をし、大きく広がりつつあると感じています。

 認定NPO法人乳房健康研究会は、2000年に日本最初のピンクリボン活動団体として発足して以来、乳がん早期発見のための活動を行ってきました。同じ年にマンモグラフィ検診が開始されたため、当研究会はマンモグラフィ検診の認知と普及、受診率向上、精度管理に関する活動を主として行ってきました。この間、日本各地でピンクリボン運動が高まり、マンモグラフィ検診の認知度は高くなりましたが、乳がん検診受診率の伸びは十分でありませんでした。

 近年、乳がん検診は新しい時代に入りました。例えば、検診の不利益が無視できないことが分かってきました。さらに、超音波検診やハイリスクグループ検診などに対する新しい研究が進んできました。また近い将来、遺伝子情報を用いた検診や自分にあった乳がん検診を選択する時代が来ると、考えられるようになりました。

 従来のピンクリボン運動に、ピンクリボンアドバイザーが加わることにより、今までにない活動ができます。低い受診率の壁を突き破り、新しい時代の乳がん検診に積極的に対応することが可能になります。そして、ピンクリボンアドバイザーが集まり、活動する中から、乳がんに対する優しい社会を支える人達が育ち、多くの考えや活動が生まれ、この社会を担う新しいボランティアが育つと確信しています。

 今後当研究会は、ピンクリボンアドバイザーのための情報や企画を提供してまいります。ピンクリボンアドバイザーの皆様からも、これからの活動のご提案、これまでの活動のご報告などを行っていただきます。

 知恵や知識や行動力を結集して、ピンクリボンアドバイザー制度を発展させていきましょう。

(2015年2月)