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【オンライン】第162回マンマチアー「がんの支持療法(副作用対策)としての漢方薬とは?~がん患者の心と体の不調を改善する漢方薬を科学的アプローチで解明する」

ピンクリボンイベント

漢方薬は、がんの治療、延命に対してエビデンスの高い報告は少ないものの、がん治療における支持療法(副作用対策)としての効果は、高いことが知られています。たとえば、倦怠感、食欲不振、口内炎、睡眠障害、下痢、便秘、しびれ、関節痛、心の落ち込みなどには、症状軽減に役立つ漢方薬のエビデンスが数多く出されています。

抗がん剤などの治療で起こる副作用の軽減に役立つ漢方薬には、どのようなものがあるのか?そして、どのように効くのか(作用機序)? についてお話しいただきます。

また、今回は上園先生の最新研究で明らかになった、がん患者の心と体の不調を改善する漢方薬「加味帰脾湯(かみきひとう)」についても、詳しくお話くださいます。この漢方薬は、愛情ホルモンとして有名な「オキシトシン」を介して作用しているのではないか、ということが研究を通してわかってきています。「加味帰脾湯」は、精神不安や神経症、不安症、不眠症の方に用いられる、いわゆる「気」を上げる漢方薬。その一方で、全身倦怠感や貧血など、体が弱っている方の身体症状も改善できるとされています。 最近の事例では、新型コロナウイルス感染症の後遺症(体がシャッキとしない、疲労感、気分の落ち込み、不眠)への改善効果を期待して用いられています。「加味帰脾湯」が「なぜ効くのか?」について、科学的なアプローチによるお話も伺います。
漢方薬に関する事前質問も受け付けています。ぜひご参加ください。

【上園保仁(うえぞのやすひと) 先生 ご略歴】
東京慈恵会医科大学 医学部 疼痛制御研究講座 特任教授、東京慈恵会医科大学痛み脳科学センター支持療法疼痛制御研究室特任教授、国立がん研究センター東病院支持・緩和研究開発支援室特任研究員 (併任)、国立がん研究センター先端医療開発センター支持療法プロジェクトプロジェクトリーダー(併任)、鹿児島大学客員教授、順天堂大学客員教授、長崎大学客員教授、東京理科大学客員教授。

■日時:2024年5月15日(水)18時半~20時
(ZOOMによるオンライン開催 参加費無料 お申込み先着200名様)
■テーマ:「がんの支持療法(副作用対策)としての漢方薬とは?
      ~がん患者の心と体の不調を改善する漢方薬を科学的アプローチで解明する」
■スピーカー:上園保仁(うえぞのやすひと)先生
      (東京慈恵会医科大学 医学部 疼痛制御研究講座 特任教授・東京慈恵会医科大学 痛み脳科学センター 支持療法疼痛制御研究室 特任教授)
■ZOOM参加お申し込み方法(先着200名様 参加費無料)
以下URLからお申込み下さい。開催前日までにZOOMのURLをお送りいたします。
<第162回 お申込みURL> https://mammacheer162.peatix.com/
申し込み締め切り 2024年5月14日(火)18時まで
後日の録画配信はありませんので、予めご承知おきください。