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乳房研と三重乳がん検診ネットワーク

竹田 寛(認定NPO法人乳房健康研究会副理事長、三重乳がん検診ネットワーク理事長、桑名市総合医療センター理事長)

乳がん検診普及活動に取り組むようになったきっかけ
私は、三重大学医学部放射線科教授時代に三重県より乳がん検診受診率の向上に取り組むよう依頼されました。当時の三重県の乳がん検診受診率は6.8%で全国平均11.8%の約半分、47都道府県中45位(平成12年度)という惨憺たる成績でした。

三重乳がん検診ネットワークの設立
三重県におけるマンモグラフィ乳がん検診の受診率を上げるためには、県内の医療機関が一体となって乳がん検診活動を高めていかなければならないと考え、2005(平成17)年6月県内の主要な医療機関の3/4に当たる30施設の参加によりNPO法人「三重乳がん検診ネットワーク」を立ち上げました。
受診者の検診結果を共通のファイルへ入力し病院間の専用ネットワークにより共同で管理し運用するのが、ネットワークの主な仕事です。受診者は毎年どこの医療機関で検診を受けても、結果は自分固有のファイルへ入力されます。また医療機関の紹介や医療相談なども行っています。

乳房研との出会い
ネットワーク設立の準備をしている頃に、乳房健康研究会の存在を知りました。すぐに会員として加わらせていただき、様々なイベントに参加させていただきました。また乳房研からの全面的な支援により、県内において市民や医療従事者を対象とした講習会や講演会を開催したり、ピンクリボン運動の様々なイベントを実施して来ました。

三重県におけるマンモグラフィ乳がん検診の現状
ネットワーク登録者数も平成27年2月末現在128,383人となり、県内の40歳以上の女性の約4人に1人が登録されていることになります。また受診率も年々上昇し、2013(平成25)年度におけるマンモグラフィ検診受診率は33.4%で、全国平均25.3%を大きく上回り全国16位となりました。
このように三重県のマンモグラフィ乳がん検診の受診率は乳房研のご支援のおかげで着実に上昇して参りました。今後は三重県内のピンクリボンアドバイザーのみなさんと協働する機会をつくり、さらに受診率を上げる取り組みを進めたいと考えています。

*文中の乳がん検診受診率は老人保健事業報告による

(2015年4月)