新たに迎えた2025年最初のチアー活動は、がん治療後もずっと元気でいるために知っておきたい「心臓・血管の疾患」のお話を、がん患者の晩期後遺症に詳しい、向井幹夫先生にお話しいただきます。
がん治療が飛躍的に進化し、がんが治る人や、がんと共存しながら長く生きる人が増えています。これは大変喜ばしいことですが、治療がひと段落したあとも長く健やかな暮らしを送るために、気をつけておきたいとても大切なことがあります。それは心臓や血管など循環器系の疾患です。
がん治療が終わると、徐々に以前のからだに戻っていくと思いがちですが、がん治療の種類によっては循環器系にダメージを受け、治療後に症状として現れることがあります。
「乳がんをはじめ、がんの薬物療法には、心毒性の強いものがあり、人によっては治療後10年、20年たってから晩期後遺症として心臓の病気を発症することがあります」。とは循環器の専門医で、がんサバイバーの晩期合併症の研究を続ける、向井幹夫先生です。
実際に、日本人の死因の第一位はがん、第二位は心疾患(第三位は老衰)。「加齢とともに心疾患が増えます。また、がん治療を経験した乳がんサバイバーは高齢になると心疾患の頻度が増加することが知られており、がん治療によるリスクが上乗せされる場合があるのです」。
ただし、怖がることはありません。循環器系の疾患は生活習慣の見直しで予防ができ、検診で早期発見ができるからです。今回はがん治療による循環器系の影響や、どんな治療がダメージを受けるのか。どんな検診を受けたらいいか。予防法についてもお話いただきます。
2024年の乳癌学会における、腫瘍循環器学会との合同シンポジウムでも向井先生の発表が注目を集めた「がんの晩期後遺症」を、今回は私たち一般に向けて分かりやすくお話してくださいます。
過剰に恐れる必要はないけれど、知らないと予防はできません。
事前質問もお受けします。ぜひご参加ください。
【向井 幹夫(むかい みきお)先生 ご略歴】
愛媛大学医学部医学科卒。2001年公立学校共済組合近畿中央病院 循環器内科・健康管理センター部長、大阪府立成人病センター 循環器主任部長、大阪国際がんセンター 腫瘍循環器科主任部長・成人病ドック科主任部長を経て、2024年より現職。日本腫瘍循環器学会創立理事。専門は循環器学、腫瘍循環器学、老年病学。腫瘍循環器学のがん治療に伴う心血管毒性や腫瘍高血圧学、がんサバイバー(小児・AYA発症がんおよび成人発症)における晩期合併症の研究を続ける。2025年5月開催の「AYAがんと医療と支援のあり方研究会」の学術集会では副会長を務める。
【第169回 チアー活動】
■テーマ:「がん治療を受けたら知っておきたい 心臓と血管の晩期障害」
~がん治療後も健やかに生きていくために~
■スピーカー:向井幹夫 先生(大阪がん循環器病予防センター副所長)
■日時:2025年1月23日(木)18時半~20時(ZOOMによるオンライン開催)
(参加費無料 お申込み先着120名様)
■ZOOM参加お申し込み方法(先着120名様 参加費無料)
以下URLからお申込み下さい。開催前日までにZOOMのURLをお送りいたします。
<お申込みURL> https://mammacheer169.peatix.com/
<締め切り>2025年1月22日(水)18時まで
★後日の録画配信はありませんので、予めご承知おきください。