2025年11月2日
11月2日(日)第13回日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会市民参画プログラムの一環として、富山国際会議場にてピンクリボンウオーク2025フィナーレイベントを開催しました。
富岩運河環水公園に集合しウオークをスタートした参加者は、富山の街並みを楽しみながら、約2キロ先のゴール富山国際会議場へ。お天気が心配されましたが、晴天のもと気持ちよく歩くことができました。
会場では、佐武利彦先生(第 13 回日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会総会会長)の開会挨拶に続き、ピンクリボンウオーク2025の表彰式が行われました。
表彰された方々は普段から支援活動に携わっている方、このウオークをきっかけにピンクリボン運動を知った方などさまざま、賞状と副賞として富山産のお米やシャインマスカットなど豪華賞品がプレゼントされ、喜びあふれる表彰式となりました。
その後、衆議院議員の野田聖子さんによる基調講演「フェムテックの挑戦」が行われました。
フェムテックとは、Femaleと Technologyをかけあわせた造語で、女性特有の健康などに関する課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのことを指します。野田議員は乳がん・子宮頸がん検診促進議員連盟会長、フェムテック振興議員連盟会長として、女性のウェルビーング推進に取り組んでいます。
講演後は、「乳がんと乳房再建」をテーマにトークショーが開催されました。議員、乳がんや再建の専門家、支援者などさまざまな立場から建設的な意見が交わされました。政策提言のためのロビー活動には、体験者の声や署名運動が有効だということを改めて確認し、啓発団体としてこれからの活動に力をもらえるような内容でした。
【トークショー登壇者】(敬称略)
野田 聖子(衆議院議員)
種部 恭子(富山県議会議員)
島田 菜穂子(ピンクリボンブレストケアクリニック表参道)
片岡 明美(がん研有明病院乳腺外科)
武藤 真由(Lala ブレスト・リコンストラクション・クリニック横浜)
倉田 典生(富山大学附属病院看護部)
溝口 綾子(一般社団法人 KSHS)
ファシリテーター:増田 美加(女性医療ジャーナリスト)
今回のイベントには、石川県からお一人で参加された方や、若い娘さんたちを連れて来られた乳がん体験者のグループもいました。世代や立場を超えた参加者が集い、乳がんや乳房再建への理解が広がることを実感しました。富山では来年以降も地元に根差した形で患者さんや市民が参加できるウオークの実施を目指していきたいという声もあり、今後の広がりに期待が高まります。
イベントにご参加いただいた皆さま、富山でのイベントの運営を支えてくださった富山チームの皆さまに、心より感謝申し上げます。皆さまのお力が、これからの乳がん医療、そして乳房再建医療への理解を広げ、啓発活動を支える大きな力になると信じています。













