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【質問】マンモグラフィ検診を否定する意見があります。検診を勧めることに戸惑いを感じます。

質問

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世界的にマンモグラフィ検診の効果は疑問視されている、というニュースをよく耳にします。総合的に考えて、正直なところピンクリボンアドバイザーとして検診を勧めていくことに戸惑いを感じます。このままピンクリボンアドバイザーを増やして検診を勧めていくべきなのでしょうか?

回答

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ご指摘のように、乳がん検診には様々な問題があります。例えば、マンモグラフィ検診の死亡率減少効果は科学的に実証されているものの絶対的ではない、マンモグラフィ検診の不利益、40歳という開始年齢の是非、70歳あるいは75歳などに年齢上限を設定する是非、乳がん検診効果の正しい評価の実現、などです。 これらの問題を科学的に検証、評価、考察しながら、各国で乳がん検診のガイドラインが作られています。


日本のガイドライン(40歳以上、2年毎のマンモグラフィによる検診)も同じように作られています。今後出てくる新しい研究成果を評価しつつ、ガイドラインは変更されていきます。 また、ガイドラインがあるにもかかわらず、ガイドラインに準拠しない検診や精度の悪い検診が行われている現実も大きな問題です。 ピンクリボンアドバイザーには、乳がん検診を深く理解しながら受診率向上の活動に取り組んでいくことが求められます。


そして、受診率向上の活動と共に多くの役割が期待されており、今後多くの新しい役割が生まれると考えています。どうぞ高い意識を持ち続けて、受診率向上のためにご活躍頂くとともに、ピンクリボンアドバイザーとして新たなことにも挑んで下さい。