「がん経験者でない者としての関わり」
蒲原和久(つくば市在住 ピンクリボンアドバイザー中級)
<ピンクリボン運動に関わるきっかけ>
ピンクリボンとの出会いは、2003年に現在住まいのつくば市に転勤してきたことでした。
がん関連の乳がん治療薬をもつ製薬会社に勤務していた関係で、ピンクリボン運動が活発になっていることを知り、その当時県内で立ち上がったピンクリボン運動のお手伝いとして参加させて頂いたのが初めてでした。
企画運営されている先生や患者会の皆様の心から湧き出る想いや啓発活動に対する姿勢を目の当たりにしました。
5年前から視野を広げるために土日や連休に始めた自己啓発で、いろんな資格の学びをする中で認定NPO法人乳房健康研究会のピンクリボンアドバイザーという存在を知りました。
まずは皆が「正しい知識を持つ」ことの重要性に共感しました。
そこで次の啓発活動のステップとして、在住のエリアだけでなく、一人の力は小さいですが、参加の幅を広げることで啓発活動の一助になればと思い受験しました。
当初、がん経験者でない自分が資格を取得することで微力でも役に立つのだろうかとも考えましたが、公式テキストを学ぶ中で目に留まり共感できたのは、「国内の乳がん検診率は伸び悩みになり、個人的な知り合いなどからの情報で検診を受ける機会になっているケースが多い」というニュアンスの記載部分でした。
<活動内容>
現時点では、在住のつくば市での最寄りのピンクリボンフェスティバルの参加、そして乳房健康研究会のメルマガで案内される情報から参加できるイベントに参加させて頂いており、6月は淡路島の中学校での乳がん教育のお手伝い、7月は日本乳癌学会のイベントのボランティアを経験させて頂きました。
アドバイザーという認定を取っていろんなイベントや関係の方と接する中で、「考えるのではなく、感じてみよう(体験、経験)」と思っています。
<今後の展望>
まだ漠然ですが自己啓発として身につけたキャリア分野、ファイナンス分野、メンタル分野、マナー分野などのライセンスを活かして多様な悩みを抱えているがん経験者の方々に寄り添いながら、想いを受容し、共感し、自分の望むキャリアを含めた在りたい人生をがんに罹患したことで諦めないよう、ライフキャリアの視点から一緒に考えるサポートができればと考えています。
そのため37年勤めた会社を退職した現在、少し時間もできましたので継続している自己啓発をさらに本腰を入れて研鑽を積み、まずは無理のない範囲でピンクリボン関連イベントに参加することから始めています。
啓発活動としてピンクリボン運動に参加することで「がん経験者ではない者でもできること、そして、がん経験者ではない者だから貢献できること」を模索しながら活動に参加していきたいと思っています。その結果、がん経験者でない方々もピンクリボン活動のような啓発活動に参画するハードルが下がり、参加者が少しでも増え、裾野を広がることに貢献できれば幸せです。
(2023年9月)