2025年9月29日(月)~10月3日(金)、墨田区役所1階アトリウムを中心に「がん対策アクション&ピンクリボン in すみだ2025」が開催されました。
今から14年前、当時「ピンクリボン」という言葉の認知度は高まりつつあったものの、なかなか乳がん検診受診にはつながらない状況が続いていました。そうした中で当会はより地域に根ざした形で啓発を進める必要性を感じ、墨田区と協働して2011年に乳がん検診受診を呼びかけるイベント「ピンクリボンウォーク in すみだ」を開催しました。
その後、区内医療機関や企業、支援団体との連携が年々広がり、取り組みは「ピンクリボン inすみだ」へと発展。現在は、乳がんだけでなく区民のがん全般の理解促進と行動変容をめざす「がん対策アクション&ピンクリボン in すみだ」として実施され、当会も協力団体として継続して関わり続けています。
会場となった墨田区役所1階アトリウムには、さまざまな団体・企業が展示をおこない、気軽に立ち寄りやすい明るい雰囲気に包まれていました。また受付や案内対応には、ピンクリボンアドバイザーが参加し、来場者を温かくお迎えしました。ピンクリボンアドバイザーが関わることで、寄り添いの姿勢が自然に会場の雰囲気を支え、初めて来場する方でも安心して立ち寄れる環境づくりに貢献しました。
墨田区医師会や健康推進課など区の関連機関による展示では、生活習慣改善のヒント、がん予防に関する最新情報などが紹介されました。また各企業の展示では、ピンクリボン運動への取り組みや、医療用ウィッグ、化粧品、がん患者支援サービスなど、治療中・治療後の生活を支える取り組みも紹介されました。がんと働く応援団、Pink Ribbon YOKOHAMAなど患者支援団体の取り組みも紹介され、熱心に担当者の説明に耳を傾ける来場者も見られました。
また、専門職による「個別相談コーナー」も高い関心を集めました。医療機関やNPOの専門家による相談では、生活のこと、治療と仕事の両立、家族のサポートなど、個々の悩みに寄り添う丁寧な対話が行われました。誰に相談すればよいか分からない——そんな不安を抱える方々にとって、安心につながる貴重な機会となりました。
来場者向けのクイズ企画も好評で、正しい知識を楽しく身につけられる工夫が随所に施されていました。子ども連れの方や若い世代の姿も見られ、がんを自分ごととして捉えるきっかけづくりにつながりました。乳房健康研究会としても、ブース展示を通じて乳がんの正しい理解やセルフチェックの大切さを伝えることができ、多くの来場者と直接対話できる貴重な機会となりました。
多くの関係団体の協力と、足を運んでくださった来場者の皆さまのおかげで、今年も盛況のうちに終了することができました。ありがとうございました。









